F-1ブラジル決戦
現地時間10月21日、ブラジルサンパウロにあるアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェで行われた。
ここまでのポイント差はハミルトンが107P・アロンソが103P・ライコネンが100Pで、この3人のチャンピオン争いがここまで引っ張られた形だった。
結果から言うとライコネンの逆転Vで総合優勝というなんとも驚きの結果だった。
まず3番手スタートのライコネンがスタートと同時に2番手のハミルトンの前に出ると、2回目のピットストップでチームメートのマッサを抜いてトップに躍り出る。
一方マクラーレン勢はというと、アロンソはタイヤにかかる負担にマシンがついていけず、タイムがあがらない。
またハミルトンはスタートでライコネンに抜かれると、焦りからコースアウト、そしてレース前から抱えていたギアボックストラブルでスローダウン、すぐに回復するものの、18番手までその時点で落ちては万事休す。
それでもアロンソは3位を守り、ハミルトンは7位までジャンプアップ。
トップチェッカーを受けたライコネンとのポイント差はわずかに“1”だった。
3人とも出来る最高のパフォーマンスを見せてくれ、鳥肌が立ちっぱなしの最高のレースだった。
しかし一夜明けたあと、少し嫌なニュースが飛び込んできた。
ウィリアムズとBMWが燃料の規定違反で失格の可能性との記事だ。
FIAは処分なしとの判断をしたが、これにマクラーレンが猛抗議、ついには控訴をした。
それもそのはず、もし2チームが失格になればハミルトンの順位が3つ上がり、ポイントも逆転、ワールドチャンピオンになってしまうのだ。
すると今度はそのチームの姿勢にハミルトン自身がコメント。
「優勝はトラックの上で決めたい。」
つまり、勝ったのはハミルトンで、自分は敗者であり、繰上げによってタイトルを取ることを望んではいないということだ。
するとこれまで対立関係にあったアロンソもこれに続いた。
「ライコネンが王座をハミルトンに譲り渡さなければならないとしたら、それはくだらない決定だ。」
そしてアロンソはともに闘ったチームをこう讃えた。
「僕たちはいい選手権争いをしたことには満足している。誇りを持って今シーズンを終えていいのだと確信している。」
二人とも実に大人なコメントである。
今年のF-1にはいろいろあったが、こんなドライバーたちだからこそ、ここまで楽しいF-1シーズンが作れたのだろう。
まさに“スポーツは筋書きのないドラマ”を堪能した一年だった。


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